簿記は経理の仕事で役に立つ?3年間経理をしてみて実際に感じたこと

2019年3月19日

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経理の仕事をやっていく上でよく話題に出されるのが簿記の資格保有の有無についてです。

筆者は約3年、経理の仕事をやっていた経験がありますが会社から日商簿記や全経簿記の取得を推進されたこともあります。

ここで実際に簿記の資格を取得して業務で何か良い事があるのか?と言った質問をされたことがあるのでこの場を借りて答えて行こうと思います。

簿記を持ってて役に立つ場面たくさんある

結論から先に書いていきますが、経理の仕事をしていく上で、簿記の知識を持っていて役に立つと感じた場面はかなり多くありました。

以下はあくまで一例ですがこれらの場面で役に立ちます。

仕訳

経理の業務において伝票に仕訳を切る作業は当たり前のように毎日行います。

中には煩雑だったり難解だったりする仕訳もあり、借方や貸方に何の勘定科目を入れれば良いかを瞬時に間違いなく判断するにはモロ簿記の知識を使います。

仕訳とは何?と言う方は下記の記事もご参照下さい。

 資格のいろは
資格のいろは
https://www.qualification-master.work/nissyoboki/assortment-journalizing
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固定資産の管理

会社が建物や設備として持つものを固定資産と呼びますが、その処理をする際も簿記で学ぶ減価償却の知識が必要になってきます。

償却率の計算や定額法、定率法の違いなどは簿記をやっていないと理解に時間がかかるので、ここでも知識が生きてきます。

連結会計

子会社や親会社など、グループ企業がある場合は連結会計をする必要があります。

※連結会計とはグループ外の利害関係者に会社の財務諸表を見せる際、グループ内での取引を相殺して開示することを指します。

連結会計に関しては特に親会社で必要であり、日商簿記2級の新範囲にも組み込まれています。

会計監査

どの会社も正しい会計を行っているか、脱税や虚偽報告のための不正をしていないかを証明するために第三者が会計監査を行います。

会計監査は公認会計士の立会いの下行われ、会計士の質問に対する答えやその時のアドバイスも簿記の知識がないと理解できないことがあります。

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具体的に何級まで持っていれば良い?

ところで簿記には日商簿記と全経簿記、全商簿記がありさらに級が分かれています。

経理職に就くのに必要な級は何級?とたまに聞かれるのですが、それはどの規模の会社のどの職位を目指すかによって変わるとしか答えようがありません。

具体的にこの級だと大体これくらい、と言う感覚は3年の経験から掴めたので書いてみようと思います。

また、筆者は日商簿記しか受けていません。他の簿記でどれくらいか知りたい方は対応する難易度の日商簿記に換算して当てはめてみてください。(例えば全経簿記上級なら日商簿記1級)

3級

中小企業の経理スタッフとして働きたい場合は3級があれば十分だといえます。

日常で行う仕訳や減価償却費の処理、財務諸表の意味など基礎的なことが学べるのでそのまま仕事に活かせます

2級

中小企業の経理部門長や大企業の一般経理職の場合は2級があると良いとされています。

2級では株式の処理を取り扱うため、経営にかかわる知識などを学ぶこともでき、連結会計も学べるので子会社との取引の相殺に必要な知識を養えます。

1級

1級は大企業の経理部門長や公認会計士、税理士といった業務独占資格を目指す方ならとっておいても良い資格です。

ただし難易度が2級と比べて跳ね上がり、取得までの平均勉強時間は1,000時間以上必要とも言われています。その時間を費やしてでもとるべきかどうかを判断した上で目指しましょう。

簿記だけで経理業務全てをカバーはできない

経理職をする上で、簿記の資格だけあれば務まるのかといえば決してそうではありません

業務をする上では消費税法を理解するための知識だったり、計算を的確に素早く行える計算力だったり別の知識も必要とされます。

また、ビジネスマナーやコミュニケーション能力など、他の人と働く際に必要な能力も多々あります。

前者に関しては下記社団法人の試験により伸ばすことができます。

後者のヒューマンスキルに関しては仕事を始めてからじっくりと伸ばしていきましょう。

経理職以外での簿記のメリット

簿記は経理以外でも役に立つことがあります。

管理職

管理職の方にとって予算や原価、費用対効果などを正しく把握することは必須のスキルです。

また、会議などでも数値に基づいた適切な発言をするためには簿記の知識が大いに役に立ちます。

これは経理部門長や社長だけでなく理系職だろうと何であれ共通なので、管理職を目指す方は簿記があると大きな武器になります。

エンジニア

情報処理技術者試験を受けるエンジニアの方でよく見かけるのが、システムを組むのやプログラミングをコーディングするのは得意だけど財務や会計は全くの苦手でノータッチ、といったタイプの方々です。

しかし実際のところエンジニアの方々がどの様なシステムを作るかを考えると、財務・会計ソフトがかなり大きな割合を占めているのではないでしょうか。

筆者が働いていた会社でも会計システムの作成は外注していたのですが、明らかに会計を分かっていない人がシステムを作っていたので頻繁にトラブルが起きていました。

そんな点からも、システムと会計、両方に強い方はかなり重宝する存在と言えるでしょう。

独立

独立する際は会社に頼らず自分で納税を行うため、申告書を届ける必要があります。

その際に何が費用として計上できるか、また、税金はどの様にかかってくるのかを知っていると節税につなげることができます。

正しい報告ができないと後々不利益を蒙るので、早めに知識はつけておきたいものです。

簿記を一から勉強したくない方でも、下記の本1冊あると便利です。

簿記を学ぶには

最後に、効率よく簿記を学んでいく方法をご紹介します。

独学

独学の場合は徹底したスケジュール管理ができ、勉強の習慣が身についている方にオススメします。

もっとも難易度が高く時間はかかりますが、その分必要なお金は受験料(+電卓などの備品)なのでかなり節約することができます。

当サイトで勉強方法を纏めているのでよろしければご参照ください。

3級

2級

通信講座

通信講座を使う場合は時間がかなり短縮でき、解き方のコツなども動画や講座を通して体系的に学べるので短い時間でサクっと合格したい方にはオススメします。

ただしそれなりにお金がかかる点は注意しましょう。

筆者は2級の時は通信講座を利用しました。その時の記事もあるので気になる方はご覧ください。

スクール

最後の手段としてスクールに入学する手段もあります。

スクールのメリットとしては資格取得後の就職までのサポートも手厚く、経理職や金融職につきたい場合はそのまま仕事につなげられると言った点が大きな魅力です。

大手どころでは資格の大原が有名で、先輩でも高校卒業後に大原で簿記のスクールに通い経理職に内定した方がいらっしゃいました。

資料請求だけなら無料なので、将来経理、会計などの職につきたい方はチェックしてみましょう。

資格の大原 専門課程

まとめ

簿記といえば経理と言った印象も強いかもしれませんが決してそうとは言い切れません。

経理をする上で簿記の知識はかなり役に立ちますが、簿記だけでは務まりませんし、逆に簿記の知識が経理にしか活かせないかと言うとそれも違います。

簿記は可能性を秘めたかなり価値のある資格であることに変わりは無いので、その価値を発揮できるようにどこで活かせるか、どの様に活かせるかを考えながら仕事と向き合ってみましょう。

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日商簿記

Posted by TS