[日商簿記3級]項目別試算表問題の解き方

2019年10月15日

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日商簿記3級では試算表の問題は毎回高確率で出題されますが、パターンとしては項目別に出題される場合か日付順にソートされている場合かの大きく分けて2パターンしかなく、この2つを押さえてしまえば本番でも怖くありません。

今回はまず一つ目の項目別に出題される場合を見てみましょう。

チョロ
チョロ
問題を少し見てみたけど・・・難しそうでチュ・・・
キュー
キュー
一つ一つの仕訳がきちんと出来れば問題ないで!そのためにも仕訳をしっかりと押さえることやな

項目別試算表問題の解き方

項目別試算表問題では各取引から仕訳を切り、それぞれの科目ごとに借方と貸方の合計を計算していく処理を事前にしておく必要があります。

下書きの段階でそれぞれの勘定口座(Tフォーム)を作成しておく必要があるので、常に手を動かしどのような手順で作成していくかを意識するようにしましょう。

項目別試算表問題

実際に問題を通してみていきます。

次の資料から残高試算表を完成させなさい。なお、月初(8月1日)の残高は残高試算表の月初残高欄に示したとおりである。

[資料]8月中の取引
(1)現金出納帳

  1. 当座預金からの引出高500円
  2. 現金による売上高800円
  3. 通信費の支払高300円

(2)当座預金出納帳

  1. 売掛金の回収高300円
  2. 現金の引き出し高500円
  3. 買掛金の支払高200円

(3)仕入帳

  1. 掛けによる仕入高600円
  2. 1のうち返品高100円

(4)売上帳

  1. 掛けによる売上高500円
  2. 現金による売上高800円

(5)その他の取引

  1. 売掛金回収のための約束手形の受取高200円

残高試算表

月末残高 月中取引 月初残高 勘定科目 月初残高 月中取引 月末残高
300 現金
500 当座預金
400 受取手形
600 売掛金
買掛金 400
資本金 1,000
繰越利益剰余金 500
売上 600
500 仕入
200 通信費
2,500 2,500

項目別試算表問題の解く手順

項目別試算表問題の場合次の順番で問題を解いていきましょう。

各取引の仕訳を切る

最初に各取引の仕訳を切っていきます。

ここで注意すべき点として、(1)-2と(4)-2の様に重複する取引がある場合、片方を消して仕訳が重複してしまわないようにしなければいけません。その点を踏まえて各仕訳を書き出していきます。

(1)-1 (現金) 500 (当座預金) 500

(1)-2 (現金) 800 (売上) 800

(1)-3 (通信費) 300 (現金) 300

(2)-1 (当座預金) 300 (売掛金) 300

(2)-2 (現金) 500 (当座預金) 500 ←(1)-1と重複

(2)-3 (買掛金) 200 (当座預金) 200

(3)-1 (仕入) 600 (買掛金) 600

(3)-2 (買掛金) 100 (仕入) 100

(4)-1 (売掛金) 500 (売上) 500

(4)-2 (現金) 800 (売上) 800 ←(1)-2と重複

(5)-1 (受取手形) 200 (売掛金) 200

Tフォームに記載

各仕訳を切った後はそれぞれの科目ごとにTフォームに借方、貸方の合計を記載していきます。

例えば現金の場合、

(1)-1 (現金) 500 (当座預金) 500

(1)-2 (現金) 800 (売上) 800

(1)-3 (通信費) 300 (現金) 300

(2)-1 (当座預金) 300 (売掛金) 300

(2)-2 (現金) 500 (当座預金) 500 ←(1)-1と重複

(2)-3 (買掛金) 200 (当座預金) 200

(3)-1 (仕入) 600 (買掛金) 600

(3)-2 (買掛金) 100 (仕入) 100

(4)-1 (売掛金) 500 (売上) 500

(4)-2 (現金) 800 (売上) 800 ←(1)-2と重複

(5)-1 (受取手形) 200 (売掛金) 200

赤で示したところが借方、青で示したところが貸方なので、それぞれを記載して、

現金

(1)-1 500 (1)-3 300
(1)-2 800
合計 1,300 合計 300

といったように記載していきます。なお、今回の問題では月初残高(前月繰越)が別途表に書かれているため、このTフォーム内で書き加える必要はありません。

キュー
キュー

Tフォームに書き写した仕訳取引はその左側にチェックマークを付けるなどすると写し漏れや重複もなくせるからオススメやで~。

(1)-1(現金) 500 (当座預金) 500

(1)-2(現金) 800 (売上) 800

(1)-3 (通信費) 300(現金) 300

~以下省略~

同様の手順で他の科目も作ってしまいます。

当座預金

(2)-1 300 (1)-1 500
(2)-3 200
合計 300 合計 700

売上

(1)-2 800
(4)-1 500
合計 1,300

仕入

(3)-1 600 (3)-2 100
合計 600 合計 100

売掛金

(4)-1 500 (2)-1 300
(5)-1 200
合計 500 合計 500

買掛金

(2)-3 200 (3)-1 600
(3)-2 100
合計 300 合計 600

受取手形

(5)-1 200
合計 200

通信費

(1)-3 300
合計 300
それぞれのTフォームが完成したら試算表の月中取引欄へと記入

そして最後に月初残高欄+月中取引欄の値を合計し、借方と貸方の差額を月末欄に記入します。

残高試算表

月末残高 月中取引 月初残高 勘定科目 月初残高 月中取引 月末残高
1,300 1,300 300 現金 300
100 300 500 当座預金 700
600 200 400 受取手形
600 500 600 売掛金 500
300 買掛金 400 600 700
資本金 1,000 1,000
繰越利益剰余金 500 500
売上 600 1,300 1,900
1,000 600 500 仕入 100
500 300 200 通信費
4,100 3,500 2,500 2,500 3,500 4,100
カズ
カズ
月末残高は借方の月初残高+月中取引と貸方の月初残高+月中取引の差額であることに注意してね!
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項目別試算表問題・例題

実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。

問題

次の資料から、残高試算表を完成させなさい。なお、月初(6月)の残高は残高試算表の月初残高欄に示したとおりである。

また、数字に関しては全て半角で3桁ごとにカンマ区切りを入れること。

なお回答ボタンは各列の下側にある。

該当しない箇所は空白にしておくこと。

[資料]6月中の取引

(1)商品の仕入れに関する取引

  1. 掛け仕入高600円
  2. 約束手形の振出による仕入高200円
  3. 掛け仕入高に掛る戻し高100円
  4. 現金仕入高300円

(2)商品の売上げに関する取引

  1. 掛け売上高1,000円
  2. 現金売上高900円
  3. 約束手形の受け取りによる売上高100円

(3)当座預金の預け入れ

  1. 売掛金の当座預金への振り込み600円
  2. 手形代金の当座預金への振り込み100円

(4)当座預金からの引き落とし

  1. 買掛金の支払い300円
  2. 手形代金の支払い300円

(5)その他の取引

  1. 租税公課の現金による支払高200円
  2. 前期に発生した売掛金100円が回収不能となり、貸倒として処理した。

残高試算表

月末残高 月中取引 月初残高 勘定科目 月初残高 月中取引 月末残高
800 現金
700 当座預金
600 受取手形
700 売掛金
支払手形 300
買掛金 400
貸倒引当金 200
資本金 1,300
繰越利益剰余金 700
売上 1,200
1,200 仕入
100 租税公課
4,100 4,100

回答ボタン

解説(クリックで展開)

項目別試算表問題・まとめ

今回は項目別に取引が与えられた場合の問題を見ていきました。

このパターンの問題で注意すべき点は2点、正しい仕訳を切ることと、重複した仕訳を把握し二重計上しないことです。

手を動かして慣れていきましょう!

カズ
カズ
2~3回解いて慣れれば満点も狙える論点だよ!

次回は日付順で与えられた場合の取引を見ていきます!

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日商簿記3級

Posted by TS