[日商簿記3級]掛け取引による商品売買・売掛金と買掛金

2019年7月12日

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前回は現金で商品売買をする場合の仕訳を学習しました。

しかし、商品売買をする際に毎度毎度現金を動かしていては処理が煩雑になってしまうこともあります。そこで今回は掛け取引について学習してみましょう。

チョロ
チョロ
売り上げが上がってきたのは嬉しいでチュけど、その都度現金を動かすのはめんどくさいでチュ
カズ
カズ
現金を多く動かすのはリスクも大きいしね・・・
キュー
キュー
そんなときは掛けで取引すればええんやで
チョロ
チョロ
掛けってなんでチュ?

掛け取引

頻繁に商品を仕入れたり売り上げたりしている場合、一定期間の取引分の代金をまとめて後から支払ったり受け取ったりことがあり、この事を掛け取引と言います。

掛けで仕入れた場合

実際に掛けで仕入れた場合の取引を見てみましょう。

ひまわり商事はすすき商事から商品500円を仕入れ、代金は掛けとした。

これまでの知識を用いると・・・

商品を仕入れた場合の処理はすでに学習済みで、三分法で処理します。

費用である仕入を計上するため借方に書くのでしたね。

借方 金額 貸方 金額
仕入
(費用の発生↑)
500

掛けで仕入れた場合の仕訳

商品を仕入れて、代金を掛けとした場合ひまわり商事は将来的にお金を支払わなければいけません。

この後でお金を支払わないといけない事を買掛金と言い、負債で処理します。

負債

負債を計上する場合は貸方に書けばよいので、以下のような処理になります。

借方 金額 貸方 金額
仕入 500 買掛金
(負債の増加↑)
500

買掛金を支払ったときの仕訳

買掛金を計上した場合、いずれは支払わなければなりません。

支払った際は買掛金(負債)が減るので、借方に書きます。

また、今回は現金で支払ったとして貸方に現金を記入します。

借方 金額 貸方 金額
買掛金
(負債の減少↓)
500 現金 500

掛けで売り上げた場合

次に掛けで売り上げた場合も見てみます。

ひまわり商事は、商品をぷりんに750円で売り上げ、代金は掛けとした。

これまでの知識を用いると・・・

商品を売り上げた場合は収益である売上勘定を貸方に計上することになります。

借方 金額 貸方 金額
売上
(収益の発生↑)
750

掛けで売り上げた場合の仕訳

商品を売り上げて代金を掛けとした場合、売り上げ側は後で代金を受け取る権利を得る事になります。

この後から代金を受け取れる権利の事を売掛金と言い、資産で処理をします。

資産

資産を計上する場合は借方に書けば良かったのでしたね。

借方 金額 貸方 金額
売掛金
(資産の増加↑)
750 売上 750

売掛金を回収したときの仕訳

物を売って掛けで計上してもそのままお金を貰わなければ今までの苦労は水の泡です。売った分はしっかりと回収していく必要があるのでその処理も見てみましょう。

回収した際は売掛金(資産)が減るので、貸方に書きます。

また、今回は現金で回収したとして借方に現金を記入します。

借方 金額 貸方 金額
現金 750 売掛金
(資産の減少↓)
750

クレジット支払いで商品を売り上げた場合の仕訳

最近ではクレジットカードで物を購入するお客さんも増えてきました。

クレジットカードの処理も売掛金と似ていますがひと手間嵩むのでそちらも見て行きましょう。

商品300円をクレジット払いの条件で販売した。なお、信販会社への手数料(販売代金の1%)は販売時に計上する。

これまでの知識を用いると・・・

まずわかるところから行きましょう!物を売り上げているので収益として売上が発生したことはすぐに分かるかと思います。

借方 金額 貸方 金額
売上
(収益の発生↑)
300

クレジットでの支払いは

クレジットカードで支払ったときも店側は後から代金を受け取れる権利が発生し、売掛金とほぼ同じような扱いになります。

この、クレジットにより後ほど代金を受け取れる権利をクレジット売掛金(資産)と言います。

資産
キュー
キュー
まんまやな。

クレジット払いで用品を売り上げたときの仕訳

商品を売り上げ、代金の支払いがクレジットカードで行われたときは後からお金を受け取れる権利としてクレジット売掛金で借方に計上します。

借方 金額 貸方 金額
クレジット売掛金
(資産の増加↑)
売上 300

ここで注意しないといけないのが問題文にもある手数料についてです。

売掛金の場合はそのまま金額に相手勘定の金額を持ってきましたが、会社は信販会社に決済手数料を支払わなければならず、その手数料は支払手数料と呼ばれる費用の勘定で処理をします。

費用を計上する場合は借方に書きましたね。

費用

支払手数料の計算は以下のように行います。

  • 300円(売上)×1%(手数料率)=3円(手数料)

そしてクレジット売掛金は売上から手数料分を引いた額になるので、

  • 300円(売上)-3円(手数料)=297円(クレジット売掛金)

となります。

借方 金額 貸方 金額
クレジット売掛金 297 売上 300
支払手数料
(費用の発生↑)
3

後日代金が入金されたときの仕訳

後日、信販会社から商品代金が入金された際にクレジット売掛金を減少させ入金分を増やします。

大抵の場合口座に入金され、現金で入る場合は稀ですがまだ口座に関しては学習していないので現金で処理してみます。

借方 金額 貸方 金額
現金 297 クレジット売掛金
(資産の減少↓)
297
カズ
カズ
クレジット払いの時って支払い手数料がある分店側が損しちゃうの?
キュー
キュー
その場合もあるけど、大抵の店はクレジット手数料分売上に加算するから最終的な利益は変わらんことが多いで
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例題

例題を解いて慣れて行きましょう。

問題

次の仕訳をせよ。ただし使える勘定科目は以下のものとする。また、金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

勘定科目:[現金][買掛金][売掛金][クレジット売掛金][仕入][売上][支払手数料]

問1.商品800円を仕入れ、代金は掛けとした。

借方 金額 貸方 金額

問2.買掛金300円を現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額

問3.商品500円を売り上げ、代金は掛けとした。

借方 金額 貸方 金額

問4.売掛金500円を現金で回収した。

借方 金額 貸方 金額

問5.商品800円をクレジット払いの条件で販売した。なお、信販会社への手数料(販売代金の2%)は販売時に計上する。

借方 金額 貸方 金額
(資産)
(費用)

問6.信販会社から問5で売り上げた商品代金から手数料が引かれた分が現金で入金された。

借方 金額 貸方 金額

解答・解説(クリックで展開)

まとめ

今回は買掛金、売掛金に関する一般的な処理について学習しました。

チョロ
チョロ
毎回現金を動かさなくていいから楽になったでチュ!

モナ
モナ
クレジット払いの手数料の処理は絶対マスターするニャ!

次回は商品の返品に関する処理を見ていきます。

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日商簿記3級

Posted by TS