[日商簿記3級]未払費用(利息)の処理

2019年9月7日

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前回は家賃に関する内容を学習しました。

経営をしていく上で、お金がないから銀行から借りる、といった状況や、逆に他に企業にお金を貸すことがあります。

貸し借りの処理に関しては以前学習しましたが、厄介なのが借入(貸付)期間が期をまたいだ時の処理になります。今回はお金を長期間借りた場合にフォーカスを当ててみていきます。

チョロ
チョロ
資金が少なくなってきたから1年ほどお金を借りたいでチュ・・・
モナ
モナ
ご利用は計画的に、だニャ

未払利息の処理

利息はお金を借りた場合、後々自分で払う必要があり、こちらを支払利息と言います。これ自体は以前学習しました。

利息は借入日から1年後など、長期間、期をまたいで借りるケースも多く、期の途中で貸し借りがあった場合はその期分でいくら利息が発生したかを計上する必要があります。

その際は未払利息と呼ばれる勘定を用いていきます。

お金を借り入れた場合

実際にお金を借り入れ、利息が発生した場合の処理を見てみましょう。

令和2年10月1日 ひまわり商事は銀行から、借入期間1年、年利率3%、利息は返済時に払うという条件で、現金1,000円を借り入れた。

これまでの知識を用いると・・・

お金を銀行(または他の企業)から借り入れた時は、手元にお金が増えることになるので現金が増加します。

借方 金額 貸方 金額
現金
(資産の増加↑)
1,000

お金を借り入れた場合

お金を借り入れた際、資産が増加すると共に後々返さないといけないお金(負債)も増加します。

これを借入金と呼び、負債の増加なので貸方に記載します。

借方 金額 貸方 金額
現金 1,000 借入金
(負債の増加↑)
1,000

利息に関しては返済時に支払うため、この時点で特に処理をすることはありません。

決算日を迎えた場合

お金を借り入れたまま決算日を迎えた場合、利息の未払い分を計上する、といった仕分け作業をする必要があります。

令和3年3月31日 決算日(当期:令和2年4月1日~令和3年3月31日)につき、当期分の利息を未払処理する。なお、ひまわり商事は10月1日に銀行から、借入期間1年、年利率3%、利息は返済時に支払うという条件で現金1,000円を借り入れている。

未払分の利息の計上

利息は借入金の返済時に支払うため、まだ費用として計上していません。しかし、令和2年10月1日~令和3年3月31日までの6ヵ月分の利息は当期の費用となるので、この6ヵ月分を支払利息として費用で計上します。

2年期首 借入日 2年期末 3年期首 返済日
4月 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
当期分の利息 来期分の利息

金額は以下のように求めます。

\[当期の支払利息=借入額×年利率×\frac{当期借入期間}{全体の借入期間}\]

これに各数値を代入すると、

\[当期の支払利息=1,000円×3\%×\frac{6ヵ月}{12ヵ月}=15円\]

よって金額は15円となるので、費用の発生として支払利息に15円計上します。

借方 金額 貸方 金額
支払利息
(費用の発生↑)
15

なお、今回の場合当期分の費用をまだ支払っていないため、次期に支払うべき義務が発生しています。そこで貸方には未払利息といった負債の勘定科目で計上します。

借方 金額 貸方 金額
支払利息 15 未払利息
(負債の増加↑)
15
キュー
キュー
未払利息は未払分の費用やから、未払費用という事もあるで。

翌期首の処理

他の費用同様、期首を迎えたら再振替仕訳をし、未払分を振り戻す必要があります。

令和3年4月1日 未払利息として処理していた利息を再振替仕訳により振り返る。

再振替仕訳

再振替仕訳については期末の仕訳と逆仕訳をしてやれば良かったのでしたね。

借方 金額 貸方 金額
未払利息 15 支払利息 15
モナ
モナ
返済時の処理は借入金のページを参照だニャ
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例題

実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。

問題

次の仕訳をせよ。ただし使える勘定科目は以下のものとする。また、金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

勘定科目:[現金][当座預金][借入金][未払利息][支払利息]

問1.×2年12月1日 借入期間1年、年利率2%、利息は返済時に支払うという条件で、現金30,000円を借り入れた。

借方 金額 貸方 金額

問2.×3年3月31日 決算日(当期:×2年4月1日~×3年3月31日)につき、当期分の利息を未払処理する。なお、借入金に関しては×2年12月1日に銀行から、借入期間1年、年利率2%、利息は返済時に支払うという条件で、現金30,000円を借り入れている。

借方 金額 貸方 金額

問3.×3年4月1日 支払利息として処理していた利息を再振替仕訳により振り返る。

借方 金額 貸方 金額

解説(クリックで展開)

まとめ

期をまたぐ借入金の場合、発生する利息のうちいくら分が当期なのかを計上する必要があります。

今回は借入期間が1年の場合で見ましたが、2年、3年となっても同じように考えれば良いので柔軟に対応していきましょう。

キュー
キュー
例えば期末が×2年3月31日で、×2年1月から4年間借りる場合、1年目は\(\frac{3ヵ月}{48ヵ月}\)分を、2年目は\(\frac{12ヵ月}{48ヵ月}\)分を・・・みたいな感じで計上していけばええで
カズ
カズ
借入金自体を忘れていた場合は一緒に復習しよう!

次回は期をまたいで貸し付けた場合に関する処理を学習します。

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日商簿記3級

Posted by TS