[日商簿記1級]スッキリわかる日商簿記1級をレビュー!口コミ・評判/簿記1級でもこれがおすすめ??[2021年対応]

2019年8月22日

日商簿記1級の参考書の中でも最も売れ行きが良いのがシリーズ恒例、スッキリわかる日商簿記1級になります。

冊数自体は商業簿記4冊、工業簿記4冊となかなかにボリューミーですが、中を開いてみるとイラストが多く、問題集も一体化しているため読みすすめるのは意外とスムーズです。

今回は商業簿記の方に関しては最新版ではありませんが、このスッキリわかるシリーズのレビューをしていこうと思います!

モナ
モナ
3級、2級も売上No.1だから1級も期待だニャ!

スッキリわかる日商簿記1級の構成

まず、スッキリわかる日商簿記1級の全体的なところから紹介します。

出版社 TAC
著者 滝澤ななみ
価格(税込) 2,200円(商業-1)
サイズ A4
ページ数 288ページ(商業-1)

商業4冊、工業4冊

商業簿記、工業簿記ともに4冊ずつに分かれており、合計8冊からなります。

また、工業簿記に関してはPART1が第3版、それ以外は第1版と更新されることが少ないのですが、商業簿記に関しては範囲が変わるごとに最新版が出ており、記事を書いた2020年1月段階でPART1が第8版、PART2が第8版、PART3が第4版、PART4が第8版まで出版されており、頻繁に新しくなっていることが分かります。

そのため1回購入してから時期を開けて試験にチャレンジしようとすると参考書が対応できなくなることもあるので購入後できるだけ早く勉強に取り組み合格できるように頑張りましょう。

8冊揃えるだけでも2万円近くかかるので・・・。

参考書と問題集が一体化

参考書だけで合計8冊と聞くと気が滅入ってしまう方もいらっしゃるかなと思います。

しかしスッキリわかる日商簿記1級の良いところは、3級、2級のテキストと異なり参考書と問題集が一体化している点にあります。

他のテキストではテキスト6冊、問題集6冊のようにテキスト自体は少なくても合計の量ではこちらより多くなってしまう場合も多いので、追加で問題集を購入しなくても良い点は楽で良いです!

問題の出題形式としては前半でイラスト付きの解説を読み、後半で問題を実際に解いていくといったものです。

インプット後に即座にアウトプットの練習が可能で、加えて同じテキスト内で完結していることもあってどこを参照すればよいのかも一目瞭然なので使い勝手がかなり良いです。

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スッキリわかる日商簿記1級の良い点

実際に筆者もこの参考書にはかなりお世話になりましたが、使ってみて良かった点をまとめていこうと思います。

イラスト付きの解説が丁寧

スッキリわかる日商簿記1級も他の級同様、イラスト付きで丁寧な解説がされており、具体的な状況を踏まえているので非常に分かりやすく丁寧です。

文章だけの羅列よりもイメージとして定着するのでこちらの方が分かりやすい!といった声もよく聞きます。

カズ
カズ
特に難しい論点でも具体例があると分かりやすいね!

まとめが分かりやすい

各章や論点毎にまとめが設けてあり、どうしてそうなるかも徹底的に解説してくれているので理解が早く進みます

このまとめが載っていない参考書も使ったことがあるのですが、あるのとないのでは理解のスピードも断然異なり、理解できないため記憶に頼るといった危ない橋を渡らなければ行けなくなる危険性もあります。

最も記憶に残るのも、しっかり理解して筋道を立てることが重要なので、そういった点でもこういったまとめがあるのは嬉しいですね!

使いやすい解答用紙付き!

せっかく問題を解こうと思っても解答用紙が無い場合いちいち自分で書かないといけないのか・・・とめんどくさくなり問題を解くことが嫌になってしまうこともありますが、このスッキリわかるシリーズではしっかりと解答用紙も付属しています。

しかも何回も解きたい方に向けてオンライン上でpdf版の配布も行っており、プリンタさえあれば印刷して使用することも可能です。

問題数自体も多く、本番の試験に即した形で設けられているので良い練習になりますよ!

ラク
ラク
印刷して何回でも解きなおそう!

スッキリとける日商簿記1級の口コミ・評判

筆者の意見だけでなく、他にスッキリわかる日商簿記1級を使用された方の口コミも掲載しようと思います。

高評価の口コミ・評判

最初に、買ってよかったと答えていた方の口コミから見て行きましょう。

「企業結合」と「連結」という難しいテーマを、非常にうまくまとめてあります。

このテーマの全体像を最も効率的に学べる入門書だと思います。

そのうえで、もっと詳しいことをという人は、別の本をあたればよいのかなと思いました。

簿記1級の醍醐味はやはり連結関係にあります。

中には連結会計で挫折してしまう方も多く、その分野を丁寧に解説しているテキストは今のところこのスッキリシリーズがNo.1だと思っているので、まさにおすすめと言えますね。

簿記の初学者です。2級1級を勉強中です。

もともと、工学部出身ですのでこの手の内容はさっぱりわかりませんでしたが、3級といい、2級といいこのスッキリシリーズには随分助けられました。

今回もかなり助けられたと思います。

もう少し、会計学とか会社法とかに触れているとよいのでしょうが、そこはこの本の限界と理解しています。

なので、その辺のことは他の本で勉強します。

門外漢の人間が簿記を勉強するには持っていこいのテキストになっています。

筆者も情報系の出身で会計とはあまり縁がなかったのですが、このスッキリシリーズによって助けられる機会が多くありました。

特に初学者の方はまず初めに手に取って欲しいテキストになります。

低評価の口コミ・評判

次に、買ったけどあまり会わなかった、微妙だったという意見もあったのであわせて見てみましょう。

初学者向けということで理屈の説明が省かれ、ある状況とその際に用いる処理の紹介がメインになっているシリーズです。

しかし簿記1級クラスになると、暗記ではなく理解していないと点数を取れないのだということを、このテキストで学習してから過去問に挑戦して痛感しました。

もう1シリーズ別の簿記1級のテキストを購入しようか悩んでいるぐらいです。

初めからある程度難しいところまで説明してくれるテキストを探す方が、このテキストで初学+ネットで不足を埋めていくよりも早いし確実だと思います。

初学者向けの為これだけでは足りないと言った意見の方もチラホラと見受けられました。

確かに網羅性の面で見ると少し足りておらず、特に演習量をこなすには他の問題集もあわせて用いた方が良いのかなと感じた気もします。

この「すっきりわかるゴエモンシリーズ」は非常にわかりやすく簿記3級、2級の勉強に重宝してきました。

1級の商業簿記も同じ作者なので、(難易度は飛躍的にあがりますが)まあ、なんとか我慢できました。

ところが、1級工業簿記だけ、著者が違うせいか非常にわかりずらいです。

数か所単純な計算を間違っている箇所もありました。(出版社のサイトでの正誤表確認必須です。)

2版、3版と重ねているのはこうゆう凡ミスを修正していたのかな。。。とちょっとうがった見方をしてしまいます。

また工業簿記・原価計算で4冊というのも不親切。もうちょっとまとめられたのでは??と思う点もちらほら。

シリーズ内の他のものが非常にわかりやすいぶん、残念さが残ります。

工業簿記に関してはあまり出題範囲の改定もないため初版のままで、工業簿記だけ筆者が違うためまとめ方が異なっています。

この書き方が合わない!と言う方もいらっしゃるかなと思うので、購入前にamazonのなか見検索機能等で一度目を通して見てください。

スッキリわかる日商簿記1級の使い方

スッキリわかる日商簿記1級のテキストではご丁寧に使い方までしっかりと解説してくれています。

この流れは実際に力を付けたいときにすべき流れそのもので、筆者も良く勉強方法を紹介するときに説明している方法です。

テキストを一読

最初にテキストを一読し知識や取引の流れをインプットしていきます。

テキストはA4サイズなのでコンパクトで持ち歩きも容易です。

簿記1級レベルになると処理が煩雑な取引も増えてくるので、とりあえず手を動かして紙に書きながら進めていくと良いとのことですね。

対応する問題を解いてみる

インプットが終わったら問題を解き、アウトプットしていくことで知識が定着します。

スッキリわかる日商簿記1級では各論点毎にどの問題を解けば良いか記載されているので読む→解く→チェックを繰り返していきましょう。

分からない問題や間違えた問題があったらその都度付箋を貼って後から見直せるようにしておくのも良いですね!

過去問題を解く

問題を一通り解いて苦手な場所もなくなったら実戦形式で過去問を解いていくのも大切です。

実際の試験のレベルや時間配分、頻出事項を把握するためにも最低5年分くらい解ければ良いと思います。

過去問題集も同じTACから出版されているので、そちらを選びましょう。

スッキリとける日商簿記1級 レビューまとめ

今回はスッキリとける日商簿記1級のレビュー記事になりました。

あらためて評価を表に落とし込むと以下のようになります。

項目 評価
分かりやすさ ★★★★★
網羅性 ★★★☆☆
問題量 ★★★★☆
価格 ★★★★☆
アマゾンレビュー ★★★★☆

売上No.1と豪語するだけあり、分かりやすく丁寧でイラスト付きで楽しく学べるテキストになっています。

一方で初心者向けのところもあり、はしょってしまっている箇所も多いのかなと感じ取れました。

問題量に関してはそれなりに充実しており、一通り解くことで網羅的に学習できると言って良いでしょう。

価格としても税込で1冊2,200円なのでリーズナブルな方ではないでしょうか。

購入する際は最新版であることを確認し、ぜひ学習の役に立ててみてください!

ラク
ラク
同じTACの簿記の教科書と意見が分かれるからそっちも見て比較してみてくれ!

また、日商簿記1級の他のテキストは以下でまとめています。他の参考書も見てみたいという方はご一読ください。

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