[応用情報技術者試験]午後の選択問題はどれを選ぶ?各問題の傾向を徹底解説

2019年3月19日

応用情報技術者試験午後問題はセキュリティを除いて10問の内4問を選ぶ選択式になっています。

そのため自分の得意分野をあらかじめ見つけておくことで効率よく勉強し、短期間で労力を少なくして合格までたどり着けるようになります。

ここでは各問題の傾向や対策を紹介した上で、どの問題を選択すれば良いかといった戦略もお伝えして行こうと思います。

午後問題をあらかじめ絞る理由

午後問題は10分野あり、あらかじめ全部さらっておいた方が後々強いんじゃないの?と思われるかもしれません。

もちろん、時間や気力が許されるなら仕上げておくに越したことはありません。

しかし、いざ勉強してみるとお分かりになるかと思いますが、応用情報技術者試験の範囲は膨大で各分野の難易度も高く、軽い気持ちで取り掛かると必ず心が折れてしまいます。ましてや大学の研究の合間にや、社会人のスキマ時間に勉強する場合であれば猶更時間の関係上難しくなってしまいます。

そのため、以下の観点からも、午後問題は絞って勉強するべきです。

効率よく勉強できる

先述の通り、忙しい方が勉強できる時間は限られています

10分野すべてを網羅して勉強するのと、5分野に絞って勉強するのでは後者の方が勉強時間も記憶量も半分で良いことが分かりますね。

もちろん食わず嫌いはダメなので、一通り全分野の問題を見るだけ見て、解けそうな分野、興味を持った分野を絞る作業は欠かしてはいけません。

将来の道が見える

応用情報技術者試験を目指す方は将来的に上位のスペシャリストを含む高度試験に挑戦する方が多いのではないでしょうか。

高度試験の内容は当然応用情報技術者試験の内容を含んでおり、応用情報技術者試験の知識が土台となってきます。

また、高度試験に限ってはほとんどが年1度しか実施されず、短い期間でいくつも取得していくのは不可能です。

従って、狙う高度試験のベースの知識は応用情報の段階で完璧に固めておく必要があるため、重点的に絞った勉強をしておかないと高度試験にも太刀打ちできなくなってしまいます。

10分野網羅は慢心につながる

筆者がこのパターンだったのですが、10分野すべてを勉強してどの分野でも過去問である程度問題が解けるようになると慢心が出てしまい、そこから油断→不合格のコンボが決まってしまいます

特に午後試験本番で選択肢が多すぎるとある分野を途中まで解いてやっぱり違うな、と他の分野を解き始めてを繰り返し、気付いたら時間が無かった・・・なんてことにもなりかねません。

筆者の場合はセキュリティは除いて、本番でどれも不安になってしまし、ネットワークとアーキテクチャとストラテジストとマネジメント×2と監査を解くと言った荒業になってしまい、答えを見てからさらにシステム開発を選べばよかったと後悔するという目も当てられない状態になってしまいました。

策士策に溺れる、と言った諺もあるくらいですから、ある程度武器を増やし過ぎるより、一個一個の武器を強力に鍛えていくことをお勧めします。

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選択問題一覧

まずは選択問題の一覧です。それぞれの特徴や傾向、対策方法、その分野が向いている方を書いていきます。

セキュリティ

セキュリティは必須の科目です。外すことはできないので必ず対策しましょう。

特徴と傾向

セキュリティ分野の問題の特徴としては被害の状態からその攻撃名を答えたり、最近話題になったインシデントを元に事例問題を作って答えさせるパターンが多く見られます。

複雑な計算やプログラムを書かせることはまずありませんが、知識がないと答えられない問題、逆に文章さえ読めれば答えられてしまう問題がよく出題される傾向にあります。

対策

セキュリティ分野は問題の中で状況を詳しく説明しているため、文章の長さが長くなりがちです。状況をしっかり把握し、問題の都度立ち返れるように気になるところは問題文に下線を引いたり軽く図示するなど読みながら手を動かす癖をつけましょう。

また、時事問題に近い形式で真新しい攻撃手法や進入経路を聞かれることもあります。常にセキュリティのニュースはチェックするようにしましょう。

ストラテジ

次に第2問のストラテジです。

特徴と傾向

ストラテジは出題範囲が非常に広く、ヤマを張るのが難しい分野です。各戦略や分析手法を問うものから分析名を答えるもの、財務諸表を見て当てはまる語句を選んだり、その会社の状況を分析したりと出題形式も実にさまざまです。

筆者も何問か解きましたが、簿記2級の知識を持っていても全く歯が立たなかった回や、逆にほとんど知識が無くても満点取れてしまうような回もあり、運の要素が絡む問題だといえます。

対策と向いてる方

対策としては一通り参考書を読み、各分析手法がどの様なものかを答えられるようにしておきましょう。また、可能であれば簿記2級を取得しておくと有利にはなりますが、それはそれで時間がかかってしまうので特別な目的が無い限り0知識からの簿記の学習はオススメしません。

向いている方は経営学や会計学を学んだことがある方、経理職を経験したことがある方などです。

プログラミング

続いてはプログラミングになります。

特徴と傾向

応用情報技術者試験のプログラミングはマークでなく記述の分、下位の基本情報技術者試験の内容より簡単になっています。

問題文中に処理が丁寧に書いてあるので、その処理をコードに変換できれば難易度は低く感じるでしょう。

対策と向いてる方

対策としてはとことん手を動かすこと、これに限ります。実装を重ねるごとにすらすらと書けるようになり自分でも驚くくらいには成長できます。

向いている方はプログラミング不可避の基本情報に無事合格してステップアップとして応用情報を受ける方や、現役プログラマーの方です。

システムアーキテクチャ

システムアーキテクチャはwebシステムやサーバの仮想化など、コンピュータアーキテクチャに関する問題です。

特徴と傾向

問題の特徴としてはMM1モデルや稼働率といった計算問題が多く出題される傾向にあります。計算問題と聞くとアレルギーを起こされる方もいらっしゃいますが、基本的に四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)を使った簡単な問題しか出ず、出題範囲が狭いことから毎回同じような問題が出たりもします。

対策と向いてる方

対策としては計算問題が良く出るので、その問題を数回分解くようにしましょう。大体パターンとして3~4パターンくらいしかないため、解いていくうちに「またこのパターンか」と思えるようになります。

向いている方と言うよりは、よっぽど計算が嫌いな方以外は選ぶようにしましょう。

ネットワーク

最近話題のIoTやクラウド技術も出題範囲になっているネットワークに関してです。

特徴と傾向

ネットワークはセキュリティ同様、新しい技術を盛り込んできたり逆にtelnetのように古いといわれている技術をなぜか盛り込んでくることもあります。

また、IPやサブネットマスク、各プロトコルの名称を問うような問題も出題されます。

対策と向いてる方

ネットワークの問題は知らない(参考書でカバーしていない)プロトコルや機器が出てくることがありますが、仕様については本文を読めば十分に回答できるようになっています。IPアドレスの仕様や計算方法だけは気をつけて覚えて置いてください。

下記のページでIPアドレスの計算方法について触れています。

向いている方は文章を読んで状況を把握する事が得意な方、進数変換になれている方、ネットワークやポートを実際に触ったことがある方などです。

データベース

得意不得意が分かれる分野でもあるデータベースです。

特徴と傾向

問題の特徴としては毎回E-R図とSQLが出題されます。

SQLは若干プログラミングのようにも見えますがそこまで複雑ではありません。慣れてしまえば手堅く点数が取れます。

また、SQLには複数の句がありますが、応用情報で出題されるものは限られています

E-R図に関しては毎回矢印の向きを問う問題がアホみたいに出ます。

対策と向いてる方

E-R図に関しては実際に手を動かしながら特に対応関係に気を付けて図示することが大切です。書き方にも順番があるので、問題を解いてみて解説だけではわからない時は下記のサイトを参照にしてみましょう。

SQLに関しても実際に動かしてみることが理解に直結しますが、なかなか無料で練習できるサイトがありません。まずは下記のサイトで取り敢えず練習してみましょう。

それで物足りないようでしたら、時間と資金が許すなら専門書を使用するのもアリです。

こちらはクラウド上で実装できるデータベース、dokoQLを使用できるようになるので勉強が捗ります。

組み込みシステム開発

組込みシステム開発ではそれぞれの機器(ハード)がどのような動作をするかを問うような問題が出ます。

特徴と傾向

組み込みシステムの特徴としてはある処理を行うシステムがあり、それがお互いにどのように作用していくかを考えながら解いていく問題が多く出題されます。

システムアーキテクチャと似通う部分もあり、特別な知識を要するわけでなく問題文をよく読めば解けることがほとんどです。

また、こちらもビット数計算やデータ転送速度の計算と言った計算問題があります。

対策と向いてる方

問題によっては境界条件等、プログラミングと絡めた問題が出ます。したがって問3のプログラミングを選ぶ方は同時に此方を選ぶとすんなりと解けることもあります。

情報システム開発

情報システム開発は組込みシステム開発と名前は似ていますが内容は全く異なります。

特徴と傾向

情報システム開発では主に開発手法を聞かれます。ホワイトボックステストやブラックボックステストの内容を問う問題、クラス図やシーケンス図と言った開発段階で利用する図に関する問題が頻出問題となっています。

対策と向いてる方

図に関しては特に午前の知識で十分解けます。応用情報ドットコムを繰り返し解いて、図を見たらその図が何の図か、どのような用途で使うかを答えられるようにしておきましょう。

割と文章はしっかり読まないといけないので、長文を読んで理解したり図に落とし込めたり出来る方が向いています。

プロジェクトマネジメント

テクノロジとは打って変わってマネジメントの分野です。文系よりかと思いきや計算も意外と多いのが特徴です。

特徴と傾向

あるプロジェクトに関してリスク管理だったりスケジュール管理だったりを問われます。

文章量が多く、国語の問題かと思いきや意外と知識を問われ、文章中からそのまま抜き出せば解けることが少ないです。

対策と向いてる方

ある程度の前提知識が必要なので参考書を読みこみ頭に叩き込んでいきましょう。

プロジェクトマネージャの経験がある方や普段からスケジュール管理、リスク管理が得意な人だと意外と試験にも活かせます。

ITサービスマネジメント

ITサービスマネジメントはサービス品質や顧客管理と言ったサービスに関する出題が多いです。

特徴と傾向

出題元はITILから出題されており、問題の範囲も内容も深く広いです。ITILはIT提供者に要求すべきサービス機能を整理したもので、2011年に最新版に改訂されました。ITILについて詳しく知りたい方はwikipediaをご覧ください。

対策と向いてる方

対策としてはITILが目指すもの(環境変化への対応力向上・利用者の満足度向上・ビジネスのレジリエンス強化・サービスの費用対効果向上)を終着点として、それを達成するためにどうすればよいかを頭において学習することで何故そうすべきかが見えてきます。

普段から品質保証や顧客対応に関わっている方だと簡単に解けてしまったりします。

システム監査

最後は監査に関する問題です。監査は客観的な視点から物事を見られるかどうかを問われます。

特徴と傾向

問題の特徴としてはある会社を監査するシチュエーションで、たいていその会社に何らかの不備がありそこを突いたり、改定案をだしたりする問題が多いです。

問題文も長いのですが、特別な知識がない分解答が選択肢や単語で答えるのではなく文章での解答になることが多いです。

対策と向いてる方

対策としてはセキュリティと似通うところがあり、客観的に見て「それってどうなの」と思える視点を持ちながら分を読むことに注力することです。

言い方は少し悪いのですが、あら捜しが得意な方は意外とすんなり解けてしまいます。

また、自分の文章で解答するのが得意な方にも向いているのではないでしょうか。

問題の選び方

次に自分に合った問題の選び方、見つけ方をご紹介します。

取り敢えず過去問を一通り解く

まずは過去問を解いてみない事には得意苦手が分からないかと思います。

一通り過去3回分ほど全部の分野の問題を解いてみて得点率が良かったもの、悪かったものを分けてその中で本番でもなんとか戦えそうなものに絞って行きましょう。

おすすめの参考書は午後の重点対策になります。

こちらの問題集は過去問を分野ごとに分けているので今自分がどの分野の問題を解いているかが簡単に把握できます。

食わず嫌いはもったいない

自分は理系だから文系科目はとらない、逆に文系科目だからマネジメント×2と監査、ストラテジしかとらないと言った選び方はドツボにはまります。

どの問題もある程度長文なので国語力は必須ですし、計算問題があってもせいぜい中学生レベルの数学が出来れば解けて今います。

それよりは自分に合う分野、簡単な分野を選んでいって受けたほうが合格がグッと近くなります。

選択肢は残しておく

セキュリティ以外の4問ですが、あらかじめ4問に絞ると本番でたまたまその分野が難問だった場合苦戦します。

万が一選んでおいた問題が解けなさそうな場合にも他に解ける問題を1~2個程用意しておくとその場で臨機応変に問題を変更できるので、勉強する分野は絞りすぎないようにしましょう。

どちらかというと絶対に解けない、苦手な分野だけ勉強しないと言った勉強法がベストです。

まとめ

今回は午後問題の選択に関して各分野の問題の傾向と問題の選び方に関する情報をお届けしました。

午後問題選びがそのまま合否に直結すると言っても過言ではないので、得意な分野を見つけてください!

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